顎関節チェック法
自分でできる顎関節のチェック方法をご紹介します。
あごの中心があっているか調べる。
上顎と下顎の中心があっているか調べるときは、一般的には前歯の中心を診ます。
しかし顎関節症の専門家は口唇小体を診ます。
なぜ歯で診ずに口唇小体であごのユガミを診るか?
それは歯は一定の力をかけ続けると少しずつ動くので、斜めになったり位置がずれていたりすることがあるからです。
構音テスト
構音とは音を作る、発声することです。顎関節症になると特定の発生がやりにくくなることがあります。構音テストは1秒間に2回発声します。早口になりますがきれいに発声できるかチェックします。
- パピプペポ
この発声ができないと顔面筋や顔面神経の働きが低下している可能性があります。パ行は破裂音のため、口をつぼませる筋肉がうまく動かないと早口で言えません。 - サシスセソ
サ行の発音ができないと、頬筋(唇をすぼませる、吸う筋肉)・咬筋が硬くなっている、関節円板のずれの可能性があります。 - ガギグゲゴ
ガ行は、のどで一回空気をとめる発音です。のどの筋肉がうまく働かないと、早口で言えなくなります。のどの筋肉は顎関節症と関係が深いです。 - ラリルレロ
ラ行の音は舌を使わないと早口で言えません。舌は舌自体の筋肉と舌に付く筋肉で動き、顎関節症と深く関係しています。
クリック音、クレピタス音のチェック
指で耳の穴をふさぎ、あごの開閉をして音がしないかチェックします。
「ガクッ」「ピシッ」の音が聞こえやすくなります。スムーズに動くだけの音なら異常はありません。
どのくらい開くか?
あごは通常三横指くらい開きます。自分の人差し指・中指・薬指をくっつけた状態の幅です。爪の根元くらいまで入れば開口制限はありません。三横指入らなければ顎関節症の可能性があります。
あごと首の関係
首の動きとあごの動きは連動しています。そのため首のユガミがあごのユガミに関係します。
通常は首とあごは反対にユガミます。
たとえば
- 首が右に倒れていたら右のあごが上に上がる
- 首が前に倒れていたらあごの前が上に上がる
このことから日頃の首のユガミで、噛みやすい位置が決まってしまいます。この噛み方が癖になると首はゆがんだまま固定されてしまいます。するとあごもゆがんだまま固定されてしまうのです。
首の動きテスト
- 頭を左右に倒して同じくらい倒れるか?
- 顔が左右に同じくらい向けるか?
- 首を前に倒してあごと首で紙がはさめるか?
- 姿勢を正して頭を後ろに倒したとき、自分の真上の天井を眼球を動かさずに見ることができるか?
あごを開けるときに顔が後ろに動かないか?
あごを開けるとき、顔が上を向くように首が少し後ろに倒れる。これはあごが開けにくいので首を後ろに倒すことであごを開けようとしています。
この状態がつづくと、首の後ろの筋肉が硬くなり、首が前方に反(そ)ったまま固定されます。するとあごが後方に引っ張られて、開けにくいまま固定されてしまいます。またこのような場合、首の中間と下の部分は固定されて動きにくくなり、反対に首の上の部分は過剰に動きやすくなります。すると首の骨と頭の骨の境目は不安定になります。
この首の骨と頭の骨の境目は自律神経失調症や精神状態にも関係してきます。また軽い追突のような事故でも重傷のムチウチになることがあります。
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